「サマータイムや昼の打ち水は節電効果なし」なのだそうだ。

 今朝ほど、Twitterのタイムライン上に、次の記事に対する言及が複数流れてきました。

参考記事
サマータイムや昼の打ち水は節電効果なし、産総研が節電対策の効果を測定GIGAZINE

 暑い中、クーラーのスイッチを入れたい衝動を必死に押さえている俺様としても、非常に興味深い記事であります。

 この記事では、冒頭から核心をつく記述がなされています。

東日本大震災に伴う福島第一原発の事故などにより、この夏は電力不足が予想されています。すでに各企業・自治体などが節電対策としてさまざまな対策を発表していますが、多くの企業が導入しているサマータイムや地域のイベントなどで行われる昼間の打ち水は電力消費の低減にはつながらず、かえって消費を増やしてしまうことさえあることが、産業技術総合研究所の発表により明らかになりました。

さらに参考記事
産総研:主な研究成果 夏季における計画停電の影響と空調節電対策の効果を評価独立行政法人 産業技術総合研究所

 「独立行政法人 産業技術総合研究所」 の発表ということで、若干の眉唾的性格は否めないとは思いますが、とりあえずはGIGAZINEで書かれている内容を読み進めてゆくことにしたいと思います。

計画停電は意味なし

 この記事では計画停電についても言及されているのですが、空調に限ってみればかえって逆効果であると指摘されています。

計画停電における3時間輪番停電 (20%削減相当) を想定したシナリオでは、停電中に屋内に蓄えられた熱を除去するために復電後一斉にエアコンがフル稼働となるので、家庭ではかえって電力需要が増大しました。

 実際は、商業施設や鉄道などで節電に取り組まれていたり、各家庭でも計画停電の有無にかかわらずエアコンの使用を控えたり省エネ型家電に取り替えたりという動きもあるのでしょうから、実際はもう少し節電できるのかもしれません。

 とはいえ、「計画停電」については、停電による生活や事業等への影響も考えると、実施する意味はまるでないと言ってしまっていいでしょうね 1)真偽は不明だが、Twitter上でも、3月に実施された東電管内の計画停電が東電による単なる嫌がらせなどと言う話もあり、それが冗談に思えなくなってきた…

 まあ、だからといって節電やめようぜ電気じゃんじゃん使おうぜなどと言う気はさらさらありませんけどね。電力不足に関係なく、普段から節電、省エネというものを心がけなければなりません。

やっぱりエアコンは電気を食う

エアコンの設定温度は住宅平均が24.5度・事務所平均が26度なのですが、それぞれを28度に引き上げると、家庭では6~10%程度、業務では2%の節電効果がありました。

 何年か前に、夏場のエアコンの設定温度は28度以上にするようにという話を聞いたことがあります。

 どこで聞いたのかすでに失念しておりますが、自分が自宅でエアコンを使うときはなるべくこれを守れるように努力しております。例年、時々耐えられなくなってそれよりも低い設定温度にしてしまうこともゼロではないんですけどね(自爆)。

 この28度というのは根拠のないデタラメな数字というわけではないと言うことを、今回の記事で再認識しました。24~26度だった設定温度を28度に引き上げたときの節電効果は半端ないですね…。

 もちろん、エアコンそのものの電源を入れなければさらに節電できるわけですので、今年の夏はできれば自宅でのエアコン使用はゼロで乗り切りたいと思っております。とはいえ、昨晩の自宅のあたりは熱帯夜で、早くも挫折の予感がしておりますが…。

え、打ち水は逆効果!?

昼間(13時ごろ)に大規模に打ち水しても節電効果は小さいことが分かりました。昼間の大規模な打ち水は大きな蒸発を招く一方、水蒸気が拡散できないために、湿度の上昇の方が気温の下降よりも数値が高くなってしまい、最大電力需要はわずかに増大してしまう結果となりました。

[tegaki]ありゃ!?[/tegaki]

 個人的に最も意外だったのがこの打ち水に関する言及。

 朝夕はともかく、日中はむしろ逆効果なのだとか。

 今年も、各地で打ち水イヴェントがおこなわれるようであり、早いところでは今月中にすでにおこなわれているところもあったりするわけですが、逆効果となるのであれば、イヴェントの(建前上の)意義が消滅してしまいますね…。

 そういえば、去年の夏は、自分も打ち水イヴェントに参加してきましたが、3回中の2回はモロ日中の時間帯でしたね。その中のとあるイヴェントでは、打ち水実施前と実施後の気温を計測していたのですが、実施後のほうがわずかに気温が上昇していました(笑)。

 こういったことを考えると、打ち水イヴェントというものも考え物です。もっとも、涼むという建前上の意義よりも、いわゆる「夏の風物詩」とか、地域振興とか集客とかといった要素のほうが濃いとは思いますけどね。かくいう私も、去年参加した打ち水イヴェントは、別に打ち水したくて参加していたわけではありませんからね(ぉぃ) 2)「うち水っ娘大集合!2010」のときは、当初は完全に見物客に徹するはずだった…

参考記事
打ち水大作戦イヴェント ×3 参加レポートTelmina 3rd Back Number

 もしかしたら、私は今年も同様のイヴェントに参加するかもしれません。ただ、自分の予定はまだ確定しておりませんし、今回は諸事情で元々あまり乗り気でないということもあり、今回の記事でさらに考え直すことになってしまいました…。

サマータイムなんてくそくらえだ

 すでに一部の企業では実施が始まっていたり、実施が明言されたりしている、いわゆる「サマータイム」制度。

 今回の節電の中でも、個人的には逆効果が明言されてしまった打ち水以上に効果に疑問を持っている施策です。

サマータイムの導入を想定し、すべての人々が生活時間を1時間前倒しすると、14時の電力需要が抑えられる一方、帰宅によって16時に家庭での電力需要が増加し、業務と住宅を合計した最大電力需要は引き上げられる可能性があることが判明。

[tegaki]ふ~ん。[/tegaki]

 16時帰宅という時点で現実には絶対にあり得ない想定で語られているわけであり、このセクションに限っていえばこの時点で読む気が失せてきます。

 そもそも、「すべての」人々がサマータイムという制度により生活時間をずらしたら単純に電力需要のピークもずれるだけではないのかと思えるのは私だけですかね?

 事業所ごとに操業時間や休日などをずらすことにより、電力消費の「ピークをずらす」のではなく「より平準化に近づける」というシミュレーションはできなかったのでしょうかね?

 実際に、すでに一部の事業所では、週休2日であっても土日以外を休みにする事業所も出てきていますし、自主的に「サマータイム」制度を導入している企業も出てきています。

 あと、個人的にサマータイムによる節電効果を疑問視する理由は、今回のシミュレーションの想定とは別のところにあります。そう。

労働強化への懸念

です。

 サマータイム制度により、始業時間を早めたとしても、果たして終業時間も早まるのか。

 ただでさえ、サービス残業が大きな問題となっていながら抜本的な解決に至っていないこの国において、単純にサマータイムを国の制度として導入したとしても、ブラック企業の労働強化の隠れみのにしかならないことは火を見るよりも明らか。

 電力需要の平準化を考えるのであれば、社会全体としての「サマータイム制度」を論じること自体がナンセンスですが、もし仮に実施するとしたら、労働時間の超過が認められる場合の罰則規定を明言してもらわないことには話になりません。

 社会全体としての「サマータイム」制度導入については、断固反対ですね。

結局アナログな方法がベストなのか

家庭では「窓から差し込む日光を遮断」「通風換気」「エアコン設定温度の引き上げ」という3つの節電対策を、業務ではこれらに加えて機器・照明の節電も追加すれば、15%の節電が達成できるとのことなので、オーソドックスな行動を行った方が効果は高そうです。

 やはりというか何というか、結局はこれらのアナログな方法に行き着いてしまいますね。

 というより、少なくとも個人レヴェルであれば、努力してできることといえばせいぜいこれぐらいでしょう。あと、強いて挙げれば、「省エネ家電への買い換え」とか「休日はなるべく外出して家の電気を使わないようにする」ぐらい?

 あとは、エアコン使用をできるだけ回避させるためにどう涼むのかということは考えなければならないでしょうね。そういえば、一時期「スーパークールビズ」などという言葉が流行していましたけど、街中を歩く人の格好はあんまり例年の夏と変わっていないような気が…。

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References   [ + ]

1.真偽は不明だが、Twitter上でも、3月に実施された東電管内の計画停電が東電による単なる嫌がらせなどと言う話もあり、それが冗談に思えなくなってきた…
2.「うち水っ娘大集合!2010」のときは、当初は完全に見物客に徹するはずだった…
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One comment on “「サマータイムや昼の打ち水は節電効果なし」なのだそうだ。

  1. Pingback: 今年も打ち水イヴェント目白押し。しかし…

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