投票に行こうぜ!(その3)

来週の日曜日、2013年7月21日(日)は、参議院議員選挙の投票日です。

以前よりしつこいくらいに、

生き延びたければ選挙に行け!

などと申し上げておりますが、投票率が低いことによってどのような不利益があるのかを具体的に示す調査結果が登場しました。

参考記事(必見)
若者世代の投票率が1%下がると、若者は1人当たり年間13万5000円損しているとの試算(東北大調査)IRORIO(イロリオ)

少なくとも自分は、投票率と具体的な損失に関する試算を見たことがありませんでした。そのため、この調査結果、目から鱗です。

なお、この記事の出展元についても、ちゃんとインターネット上に公開されています。

参考資料(必見)
「若年世代は1%の投票棄権でおよそ13万5千円の損!?」-年齢別投票率の違いが世代間の格差を拡大している可能性-PDF) @ 東北大学

私も、ない頭を絞って、この資料を眺めてみようと思います。

昔は高かった日本の投票率

PDFの「図2」を見ると、特に平成に入ってからの、若者世代、とりわけ20~30歳代の投票率低下を顕著に見て取ることが出来ます。

おもしろいのは、平成21年の衆院選、ちょうど政権が自民党から民主党に代わり、当時の小鳩体制の民主党に対する期待が高まっていたときの投票率が、比較的高かったことですね。逆に昨年の衆院選で政権が自民党に戻ったときの投票率は各世代とも最悪クラスでした。このときは、民主党政権に対する失望こそ高かったものの、自民党に期待されていたわけではないのではと思われます 1)自分は自民党大嫌いなので多少のバイアスが掛かっていることにご注意いただきたい

今回、ネット、とりわけTwitterでは、今までの選挙前の雰囲気とは明らかに違う流れを感じることが出来ているのですが、その流れ、つまり現状と将来に対する危機感が、もっともっと多くの人に共有されないものかと思われますね。

投票をしないことは国のツケを将来に残すことに!

PDF「図3」では、「世代別投票率と毎年の新規国債発行額の推移」が示されています。イマイチ見方のわかりにくい表ですが、緑と赤が投票率、青が新規国債発行額と思われます。

何ともわかりにくいのですが、確かに、若者世代の投票率(赤)が高まった後は国債発行額(青)が抑制され、逆に投票率が下がると国債発行額も上がる関係は見て取れます。ただし、国債発行額は上がるときは一気に上がり、下がるときは緩やかです。また、近年としては比較的投票率の高かった2009年の政権交代では、その後も国債発行額は増加しています。

とはいえ、若者世代の投票率低下と国債発行額には概ね相関関係が見られます。

国債は、いわば国の借金です。国の負担を将来に先送りにすることです。もちろんその負担を背負うのは現在20~30歳代の若年層。そして、その若年層の負担は、

若年世代の投票率が1%低下(-0.01)することで、その若年世代の将来の負担となる国債は若年世代1人あたりで年間およそ75,300円(=-7534217×- 0.01)新たに発行されることになる。

とのこと。

投票所に行くことも棄権することも負担としては全く変わらない 2)人によっては交通費が掛かるかもしれないけど ことに比べると、なんと割の合わない話ではありませんか!!

これだけでも、若年層が選挙権を棄権する理由などなくなるのですが、さらに…

若者が投票しないと社会保障支出も手薄に!

PDF「図4」は正直わかりづらいのですが、これを見るだけでも、高齢世代に比べ、若年世代に対する社会保障支出が手薄であることはわかると思います。

ただ、この図だけでは正直どれだけ手薄なのかはわからない。

むしろ、(数字ばっかりで頭が痛くなりそうですが)付表1を見たほうが、具体的にそれだけ若年層が冷遇されているのかを理解しやすいと思います。

高齢世代向けと児童・家族向けの社会保障給付費についてですが、1975年の時点で、すでに後者は前者の17%しかありません!

この差を認識した上で再度「図4」を眺めてゆくと、ほとんど差は開く一方だということを認識できると思います。

両者のデータが示されている直近の時期である2009年の時点では、なんと後者は前者の6%弱! これで少子化問題を云々する時点でナンセンスです!

「付図1」では、2007年のデータになりますが、先進国の社会保障給付の対象の比較内訳が示されています。

高齢向けにおいて日本が突出して高水準にありますが、反面、家族向けにおいては日本は低水準。他の先進国では、家族向けの高齢向けに対する比率は2~4割程度のところが多いようです。

他国における世代別の投票率がどうなっているのかについてはわかりませんが、日本における高齢向け超優遇状態はもはや以上と言うべきレヴェルであり、ここで若者世代は、選挙権を行使し、自らの意見を代弁する候補者を選ぶことで、国に対して意思表示する必要があります。

最後に

普段、高年齢層を「老害」などとののしっている諸君、彼らのやっていることを不条理と思うのであれば、投票率を上げ、若年層の意思を通すようにしましょう!

「興味ない」「関心ない」「誰に入れてもおんなじだろう」などという考えは、今日限りで金輪際捨てましょう。

投票権を行使するのはタダです。しかし、投票権を行使しないことによってあなた方が背負わされる国のツケは膨大なものです。

参院選まであと1週間を切っています。ご自分の世代や未来の世代に禍根を残さぬように、真剣に候補者を選び、当日は投票所に向かいましょう! もちろん自前のボールペンは持参して。

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References   [ + ]

1.自分は自民党大嫌いなので多少のバイアスが掛かっていることにご注意いただきたい
2.人によっては交通費が掛かるかもしれないけど
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2 comments on “投票に行こうぜ!(その3)

  1. この件に関して、例えば年金周りとか社会保障関係の各党の公約見ると、結果的に、高年齢層に有利な…あえて言うと逃げ得を許してるような公約の政党がほとんどなんですよね…(^_^;)

    •  結局、高年齢層のほうが票になるという腹づもりなんでしょうかねぇ。

       まあ、だからこそここで若年層が奮起してくれないと困るわけだったりしますが。

       とは言っても、高年齢層の中にも、ちゃんと自分たちの孫の世代の心配をしている人はいるでしょうから、そういった人をもっともっと増やしてゆけるような社会になって欲しいと思いますよ。ホント。

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